時系列分析のすすめ

発展

単位根過程と見せかけの回帰

平易に言うと: 一見時系列っぽく動いているが、実は過去のショックをすべて記憶し続ける「酔歩(ランダムウォーク)」であるケースがある。これを見抜かないと、無関係なデータ同士に因果関係があると誤って結論づけてしまう。

前提知識

利用シーン

為替レート・株価・GDPなど経済データの分析。2つの経済指標を回帰分析にかける前に、単位根の有無を確認するのは標準的なチェック手順である。

AR(1)モデルの特性方程式1 - φz = 0の根がz = 1になるとき、システムは単位根を持つという。このとき系列はランダムウォーク状態となり、過去のショックを忘却せず無限の記憶を持つ。

中心極限定理の崩壊

単位根過程では分散が時間とともに爆発的に増大するため、サンプルサイズを増やしても平均や変動が正規分布に収束しない。これにより通常のt検定の臨界値が使えなくなる。

無関係な単位根過程同士を回帰分析にかけると、高い確率で有意な因果関係があると誤診する。これが見せかけの回帰(Spurious Regression)である。

対処法

用語集

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