ARMAモデル
平易に言うと: ARMAはARとMAを合体させたモデル。過去の値と過去の誤差の両方を使うことで、AR単体・MA単体より少ない次数で複雑な相関構造を表現できる。
前提知識
- [[ar-model]] ARモデルの基礎
- [[ma-model]] MAモデルの基礎
利用シーン
ARIMAの土台となる定常過程向けモデル。差分を取らずに定常な系列を直接モデル化したい場合に使う。
ARMA(p, q)モデルの定義
ラグ演算子Lを使うと\Phi(L) X_t = \Theta(L) \epsilon_tと簡潔に書ける([[box-jenkins-method]]参照)。
Wold表現との関係
定常なARMA過程は、無限次のMA過程(Wold表現)として書き直せる。ARMAはこのWold表現を少数のパラメータで近似的に表す手段と捉えられる。
次数(p, q)の選び方
ACF・PACFのどちらも緩やかに減衰する場合はARMA成分が疑われる。複数の(p, q)候補を情報量規準(AIC/BIC)で比較して選ぶのが一般的。
ARモデルはARMA(p, 0)、MAモデルはARMA(0, q)の特殊ケースにあたる。
用語集
- ARMA: 自己回帰と移動平均を組み合わせたモデル
- ラグ演算子: X_{t-1} = L X_tのように過去の値を取り出す演算子
- Wold表現: 定常過程を無限次のMA過程として表す定理